研修報告:成立学園高等学校探究クラス School Canvas Project

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  • 2021/12/01

研修報告:成立学園高等学校探究クラス School Canvas Project

成立学園高等学校に2020年度に新設された探究クラス、1期生の高校2年生23名と共に、昨年半年間にわたり実施したアートをテーマとしたSchool Canvas Projectが年度末に無事終了。そして、2021年度も走り出しました!担当Learning Designerは北嶋友香&渡邉慎也です。

ミッションは、「どうしても伝えたい自分の大切な背景を、校内で自由に表現せよ!」。4回の連続講座で4つのアートメソッドと自由に表現する力を体得したあと、3日間の校内キャンプ(通学型)で、大学院生メンターたちから他のメソッドを学んだり一緒に作品制作をしました。そして迎えた展示会(最終発表)。感染拡大防止に十二分に配慮しつつ、お世話になった先生方、先輩・後輩、保護者のみなさまをご招待し、生徒主体で受付から装飾、開閉会式までを実施しました。そして、事後研修では、これまでの活動で得た気づきや学びをもとに、「自分ステートメント」を作成。どんな道を歩んでいきたいのかを考えました。

活動初期は、チェックインや対話型鑑賞でもなかなか自身の思いを伝えるまでに時間がかかった生徒たち。また、アートメソッドを試す際にも少し戸惑う生徒もいました。しかし、回数を重ねるごとに、どんどん表現が自由になり、深まっていったのが、会話や振り返りから伝わってきました。また、キャンプ中はほぼずっと英語だったにもかかわらず、自分が表現したいことをメンターたちに相談し、一緒に制作し、最後は作品に込めた思いを彼らに堂々と伝えられました。最後の展示会では、来てくださった方々へ、「自分の大切な背景」を語り、対話を楽しんでいる様子でした。


終了後、参加者全員にインタビューをさせていただき、そのデータをGTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を基にした分析手法を用いてこの研修でうまれた5つのインパクトを言語化しました:(1)他者と関わる喜びで醸成される自信と世界への好奇心、(2)まずやってみる姿勢と納得感のある目的の両立が生む能動性、(3)想定外の気づきがもたらす視野の広がり、(4)作品を媒介した自己治癒、(5)未知の自分との出会い。本プログラムへ関心を持たれた方は、ぜひinfo@taktopia.com までご連絡ください。

この研修は、探究クラスをはじめとした成立学園の先生方の多大なるご協力がなければ実現しなかったものでした。また、メンターのJeffrey, Sonia, Tita, Júliaが、親身になって生徒たちの制作活動に寄り添ってくれたことで、生徒たちが本当に表現することを楽しめていました。みなさん、本当にありがとうございました。生徒たちには、これからもありのままの自分に自信を持ち続けてほしいですし、他者との会話を楽しみ、世界へ羽ばたいていってほしいです。本プロジェクトに至るまでの背景や学校様の思いは、ぜひ学校案内をご覧ください!

学校案内▶https://www.tokyoshigaku.com/pamphlet/data/115804/html5.html?fbclid=IwAR0eSpxgtWoFG7BKQ3cM0c_wPvFX3MJMfWuKQSOfX76g56EQHvPMVp16OtA#page=5